エネルギーのこれからを考えることは、日本の住まいのこれからを考えることだと捉えています。日本は資源の乏しい国ですが、我々はその中で創意工夫を重ねながらこれまで豊かな暮らしを享受してきたのです。しかし、日本人の今のままのエネルギー消費量を地球上の全ての人々が、使えることは難しいのではないか。そう考えた時、我々が取り組んでいる「集合住宅」での光熱費を一気に半減させるプロジェクトを思い立ちました。それが、グッドデザイン賞を受賞した「ソラパワ」です。グッドデザイン賞を受賞したのは、現在から10年ほど前のこととなりますが、我々はエネルギーというものに注力して参りました。そして、これから先も地球規模でエネルギーと向き合って行きたいと考えております。


ソラパワとは
光熱費の従来比2分の1以上の削減を目的としたマンション用次世代エネルギーシステムプロジェクト。
戸建住宅に比べてエネルギーシステムの導入が遅れているマンションに対し、一般的には用地購入後、用地の面積や形状に合わせてエネルギーシステム導入という流れを、発想転換し、太陽光発電等エネルギーシステム導入ありきで土地購入時から、企画・設計・建設していく計画です。

「ソラパワ」プロジェクトが生まれた背景
2008年に生活の全ての基本となる「水」を変える事で、暮らしを大きく変えることができると考え、家中すべての水を浄活水するルイックプロジェクトを立ち上げました。ルイックプロジェクトに続く新たな企画として、「光」をキーワードに、次世代における住まいのスタンダードとして再生可能エネルギーを最大限に活用し、地球環境にも配慮した「家族が安心して暮らせる住まい」は実現できないかと考え、あらゆる角度から検証・調査をいたしました。 その中で、当時の新日本石油(現ENEOS不動産)が大倉山で創エネハウスの実証実験を行うモデル住宅を建てており、また武蔵新城の社宅で戸別太陽光発電の実証を行っているという中で、実際にモデル住宅・社宅を見学させて頂いた結果、分譲マンションで太陽光を載せて理想の住まいを実現したいという想いのもと、新日本石油とタッグを組み検証を開始いたしました。 そこから低層で太陽光を多く搭載できる案件の検討・経済産業省との協議・戸別売電の仕組み検証・アフター検証・商品企画の観点から一番効率よく光熱費削減するには何が最適なのかシュミレーションを重ね、太陽光×オール電化で光熱費約61%削減・CO2約40%削減という検証結果を基に、マンションの屋上に1住戸あたり6枚の太陽光パネルを搭載し、最大1.2KWの電力を直接各家庭に供給し、余った電力は電力会社に売電するというスキームを作り上げ、2010年9月『マンション用戸別太陽光発電システム(売電可能)』を導入した、首都圏初の戸別売電可能な『レーベンハイム光が丘公園』を打ち上げました。このプロジェクトは、お客様から多くの反響を頂き、結果販売開始から約2カ月で完売しております。その後、案件ごとに太陽光検証を重ね、太陽光×オール電化×蓄電池を組み合わせた戸別売電案件や、全量売電等数多くの太陽光マンションを作り出しております。

株式会社タカラレーベン
マンション事業本部 事業推進管理室
事業管理部長
建築統括管理室 再エネ企画推進室
綱島 星子
◆ソラパワプロジェクトを進める上で、アクシデントや苦労したことはありましたか?また、それはどのようなものだったのでしょうか?
経済産業省との協議・戸別売電の仕組み検証・アフター検証・商品企画の観点から 一番効率よく光熱費削減するには何が最適なのかシュミレーションについては、 初めての取組みの為、色々悩む事もありましたが、各社協力を仰ぎながら取り組んできました。
◆プロジェクトが形になり、お客さまが実際に使用された時、どのような反響をいただいたのでしょうか?
また、その時、プロジェクトに関わったメンバーたちはどのように感じられたのでしょうか? 太陽光導入案件は早期完売した案件が多く、実際に光熱費削減されているというお声もききますので、 苦労して企画したものが評価されて本当に良かったと思っております。


光熱費を従来比1/2以上の削減を目的としたマンションプロジェクト。
戸建住宅に比べてエネルギーシステムの導入が遅れているマンションに対し、
太陽光発電等エネルギーシステム導入ありきで土地購入時から、
企画・設計・建設していく計画です。
他社にはない太陽光発電等 エネルギーシステムの 導入を前提とした発想
一般的には用地購入後、用地の面積や形状に合わせてエネルギーシステムの導入が検討されていた流れを、用地購入前にエネルギーシステムも含め検討・購入に発想転換。

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