「土間」とは室内で床板を設けず地面と同レベルになっている空間を指します。靴を履いたままで行動できるため、日本古来の住宅では炊事場や作業場として活用されていました。土間は土足のまま行き来ができる「半屋外空間」「半屋内空間」なので、スペースの機能が限定されずにライフスタイルに合わせてフレキシブルに活用できます。例えば、自転車やスポーツ用品などの置き場や、日曜大工のワークスペースとしてなど、使い方は様々です。
兼ねてより、ファミリー層・戸建てからの住み替え・子供が生まれるため賃貸からの住み替えをターゲットとした
間取りのプランを計画しておりました。
企画段階で以下の3点が必要ではないかと考えました。
- 小さいお子さんが住むことを想定した際に、お子さんのベビーカーが設置できるスペース
- 牛久近辺にはサイクリングロードや釣り堀など、アウトドア系の施設があり、大容量でアウトドア製品を住戸内に置くことができるスペース
- 牛久の周辺が戸建て地域なので、戸建てにも負けない大きな収納スペース
また動線に関してはコロナ渦もございましたので、玄関⇒土間⇒洗面と廊下を通らずとも洗面所まで通れる動線にしました。またお子さんが遊びや部活動の帰りでも廊下を通らずお風呂まで迎えるルートになっております。
プラン構築の推移


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ゴルフ、サーフィンなど、レジャーのメッカとも言えるこの地ならではのライフスタイルを考慮した 広く開放的な土間スペース
四季を通じて温暖な気候の宮崎には、ゴルフやサーフィンなど一年を通して楽しむことができるスポットが点在しています。だからこそ、そこで用いるギアの収納場所はもちろん、メンテナンスも行える広々としたスペースを玄関に確保しました。元来日本においては当たり前のように存在していた「土間」のように、日々のライフスタイルを自然と「家」のなかに持ち込むことを可能にしています。


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「土間」は用途を限定しない柔軟さと多機能性を
兼ね備えているだけでなく、
ソトとナカをつなぐ中間領域としても
大きな役割を持っていたわけです。
一昔前では普通だった「土間のある豊かな暮らし」に思いを馳せて、
現在のライフスタイルを反映した、
現代の「土間」を創造しました。