ロッククライミングは岩壁を上ることの総称で、その目的によってふたつの呼び方に分かれます。
ひとつ目は、アルパインクライミング。特定の山の山頂を目指すタイプのクライミングです。
ふたつ目はスポーツクライミング。登頂を目指すのではなく登ること自体を楽しむためのクライミングです。
登頂を目指す登山がアルパインクライミング、山歩きを楽しむトレッキングがスポーツクライミングと考えるとイメージがつきやすいかもしれません。
そして、なんとボルダリングもロッククライミングの一種です。
ボルダリングとは、フリークライミングの形式のひとつで、最もシンプルな装備で岩壁を上っていく方法。
命綱なく身ひとつで壁を上っていくタイプのクライミングで、気軽に参加できることが特徴です。
また、命綱がないため5m程度の高さまでで楽しむという点、落ちた時を想定して、下にマットを敷いておくという点も特徴です。

ボルダリングは、有酸素運動と無酸素運動が組み合わさった運動です。
有酸素運動は、身体に継続的に負荷を加えて脂肪を燃焼させる運動で、
それに対して無酸素運動はいわゆる筋トレのような一時的に大きな負荷をかける運動です。
体勢の維持などで継続的に身体に負荷を加え、ホールドを掴んだり、
身体を引きつけたりすることで筋肉にも負荷を加えます。
こうした動きで、脂肪燃焼と筋力強化ができ、
身体全体に効果のあるバランスのとれたスポーツと言えるでしょう。

全身の筋肉を鍛えられる
ボルダリングは、全身の筋肉を使うため、バランスよく身体を鍛えることができます。
お腹の筋肉がつくことで背筋も伸び、猫背の改善や、バランスよく全身に筋肉を付けることで、
引き締まった身体になり、丈夫な身体を作るうえでの健康効果も期待でき、
大人だけでなく、子供にもおすすめのスポーツです。
基礎代謝をアップ
ボルダリングで使う筋肉は、太ももや背中、お腹など大きな筋肉が多いため、
筋力アップだけでなく、基礎代謝の向上も期待できます。
日常的にカロリーを消費することができ、太りにくくなるとも言われています。
身体の柔軟性の向上
ホールドを掴みにいったり、足で乗りにいったりする時に、身体を大きく開くことや
ホールドからホールドへと身体をひねって動くことなどによって柔軟性が高まります。
身体の柔軟性が上がると、筋肉の可動域が広がり、様々な動きをスムーズにすることができます。
血行改善にもつながり、女性に多い悩みであるむくみの改善にも効果的です。
また、ボルダリングの健康効果は、心にも作用します。
手を離すと落ちてしまうという危機意識から余計な思考を排除し、集中力が高まります。
ボルダリングだけに集中し、登りきることでストレスを解消する効果があるとされています。
