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地域とのつながりが息づくマンション開発
レーベン上田中央 GALLDEA
城下町・上田の中心市街地に立地し、市が推進する居住誘導、都市機能誘導の要請に応える地上13階建のマンション。江戸時代から続く「海野町商店街」に直結しており、居住者の利便に応えるだけではなく、上田市商店会連合会との協議のもとに1階の店舗を、事業者を育成する「インキュベーションショップ」とする取り組みを実施しています。

不動産取引時に当社独自の防災の重要情報を表記した
「防災重要事項説明書」の発行・説明
入居の際にその地域ごとに異なる周辺の避難先など、災害時の行動の指針となる大切な情報をお客様に伝えるための取り組みです。法律では建物の「重要事項説明書」の説明は義務ですが、それ以外に当社では義務ではない防災のための「防災重要事項説明書」を独自に発行し説明。災害時行動の理解を深める認知機会、情報を増やすために先取的に実現します。

審査コメント
多くの場合、建物の引き渡し時には敷地内の建築物の説明がほとんどで、敷地外の情報についてふれることはない。大手ディベロッパーである応募者が一建物を超えてこうした防災的な視点を持つことは、緊急時のパニックを防ぐと同時に、通常時から自らの生活圏における予防的視点をもたらすことにつながる。災害の記憶は時間とともに薄れていく。だからこそ地域で記憶をつないでいくことは重要であり、本取り組みがその一端を担うことを期待したい。
審査コメント
集合住宅の1階は地域社会との接点である。にも関わらず、そのプログラムやデザインは課題である。ここで実現したインキュベーションショップは、小さくても、いや、小さいからこそ、地域社会のつながりや活気に一役買うだろう。商店会連合会との関係も重要である。歴史ある地域社会にフリーライドするのではなく、マンション住民が地域社会の仲間入りを果たすために、関係者が模索したプロセスにも敬意を表したい。