structure

image photo

STRUCTURE 1

災害から資産と家族を守る、堅固な基本構造

構造安定に関する基礎知識

住宅は、地震、暴風、積雪などさまざまな力の影響を受けます。これらの力の影響が大きくなると次第に損傷を受けたり、時には壊れたりして財産としての価値を失ったり、居住者の生命が脅かされてしまうことがあります。柱や梁、主要な壁、基礎などの構造躯体の強さ、またこれらを併せて、構造躯体の強さを十分に発揮するための前提となる基礎や地盤に関する情報も重要視し、マンション事業に取り組んでいます。

■構造躯体/住居棟(エントランス棟、機械式駐車場除く)
構造躯体/住居棟

※1.数百年に一度程度発生する地震とは、震度6強〜震度7程度と想定。※2.倒壊・崩壊等しない程度とは、人命が損なわれるような壊れ方をしない程度。
※3.数十年に一度程度発生する地震とは、震度5強と想定。 ※4.構造躯体が損傷を生じない程度とは、大規模な工事を伴う修復が必要となる著しい損傷が生じない程度。

耐震構造

柱や梁で架構を構成し、一部に耐震壁を設けることで、柱・梁・壁の強度と粘り強さを組み合わせ、地震に耐えるように工夫した耐震構造を採用しています。

耐震構造

概念図

鉄筋

鉄筋コンクリートに用いる鉄筋に、日本工業規格(JIS)に合格した鉄筋を使用しています。大きな力のかかる柱や大梁の主筋には、D29〜D35の物を使用しています。

※D○○とは鉄筋の太さを表します。

鉄筋

概念図

地盤調査

地盤調査とは、構造物などを建てる際に必要な地盤の性質の把握などを目的として、地盤を調査することです。

地盤調査

概念図

コンクリートかぶり厚

劣化しにくい構造躯体を実現するには鉄筋コンクリートの中性化対策が施されているかによります。中性化を防ぐひとつの策は鉄筋を覆っているコンクリートの厚さ(かぶり)を適切な厚さで確保することが効果的であるとされています。そこで、本物件では、コンクリートのかぶり厚を土に接しない部分は約30mm〜約50mm、土に接する部分は約50mm〜約70mm確保し、耐久性を保っています。

中性化とは…
コンクリートは空気中の炭酸ガスと結びついて、アルカリ性から中性に変化します。この現象を中性化といい、表面から長い年月をかけて徐々に広がっていきます。中性化が進むと、鉄筋を酸化させ、建物の耐久性を損なう恐れが高まります。

コンクリートかぶり厚

概念図

ラーメン構造

柱と梁の接点が変形しにくく、接合する部分がしっかり固定された「剛」接合になっている構造です。住戸内に壁のない自由な空間を作ることができます。

ラーメン構造

概念図

コンクリート

セメントに、水、砂利、砂を加えて混ぜ合わせることにより、化学反応(水和反応)を起こし、固体化させたもので圧縮に対する強度が非常に大きく、主に荷重を支える構造部材として多用されています。

コンクリート

概念図

鉄筋コンクリート構造(RC構造)

鉄筋コンクリート構造とは、鉄筋とコンクリートを用いた建築の工法です。英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造といわれています。コンクリートの圧縮に強い性質と鉄筋の引張りに強い性質を組み合わせた構造です。

鉄筋コンクリート構造(RC構造)

概念図

外壁(室内側仕上)

外壁の室内側は外壁コンクリートに対し、断熱材を使用し、空気層を設け、プラスターボードにビニールクロスで仕上げています。

外壁(室内側仕上)

STRUCTURE 2

圧縮強度試験

硬化したコンクリートが、外力に対してどのような強さを持つかを見る目安が強度です。本物件では、JIS認定工場にてコンクリート技士による管理のもと配合されたコンクリートの一部を、現場の受入検査で採取し、圧縮強度試験を行っています。材齢28日が経過した後、固まったコンクリートに実際に圧力を加え、設定した以上の強度があることを確認しています。

※レベルコンクリート等を除く

圧縮強度試験

コンクリート水セメント比(コンクリートの強度を表す指標のひとつ)

水セメント比はコンクリートを作る時の主要な材料である水とセメントの割合です。水の量が少ないほど強度が高くなり耐久性はアップします。本物件では、水セメント比を基礎を含む上部躯体構造体は50%以下(水量をW、セメント量をCとすると「W/C」の百分率で示されます)としました。

■コンクリート構成例グラフ

※付属建物・外構部・杭・レベルコンクリート・土間コンクリートを除く

コンクリート水セメント比

溶接閉鎖型フープ筋

柱のフープ筋の継ぎ目は1本ずつ工場で溶接加工された閉鎖型になっているフープ筋を使用しています。柱の主筋を拘束する能力が高く大地震における粘り強さに優れています。

※一部除く

溶接閉鎖型フープ筋

概念図

コンクリートチェック

工場から建築現場に届いたコンクリートは、受入検査で入念にチェックされます。チェック項目はコンクリートの配合強度、空気量、スランプ値、塩化物含有量、温度など、指定数量ごとの検査をクリアしたコンクリートがポンプ車等により送られ、型枠に流し込まれます。

※レベルコンクリート等を除く

コンクリートチェック

image photo

工事段階での工程内検査の実施

工事段階でも厳しいチェックを行っています。入居時に確認できない隠ペイ部等は、定期的に担当者が現場で工程内検査を行っています。

工事段階での工程内検査の実施

image photo

配筋検査

コンクリートを打ち込む前に、設計図に基づいて正しく鉄筋が配置されているかを建設施工の工程の一環として工事監理者によって検査しています。また、審査機関(特定工程)の検査を受けます。これらの配筋検査は強度や耐久性にかかわる重要な検査です。

配筋検査

image photo

コンクリートスランプ試験

スランプとは凝固前の生コンクリートの流動性(やわらかさ)を示す値です。スランプ値はJISで規定されており、本物件では、コンクリートスランプ試験を行い、スランプの値が適切であるかチェックをしています。

※レベルコンクリート等を除く

コンクリートスランプ試験

概念図

構造スリット

構造スリットとは、鉄筋コンクリート造の建築物全体の構造バランスを保つ目的、また、大きな地震が発生した際に建物の柱や梁のせん断破壊を防止する目的で、柱と壁、梁と壁などを切り離すために入れるものです。

構造スリット

※構造スリットの位置は住戸により異なります。

コンクリート強度(設計基準強度)

本設計では、設計基準強度Fc=約33N/㎟〜48N/㎟としました。これは1㎡当たり約3,000トンもの重量を支えられることを示しています。

コンクリートスランプ試験

※杭・付属建物・レベルコンクリート・土間コンクリート・外構擁壁等を除く。※コンクリートの構造設計の際に基準とするコンクリートの圧縮強度、コンクリート打設後、材齢28日経過(材齢28日)を標準としています。

アウトフレーム

アウトフレームとは、柱型や梁型などのフレームを室外に出す設計のことです。従来、室内側に柱型や梁型が出っ張るため、家具の配置に制約が出たり、無駄な空間が生じたりしました。アウトフレーム設計では室内側がすっきり、デッドスペースなどが発生しないので空間を有効に使えます。

※一部除く

アウトフレーム

概念図

外壁タイル、外装塗材(吹付タイル等)でコンクリートをガード

マンションの美観を演出する、外壁タイル及び外装塗材(吹付タイル等) にはもう一つ大切な役割があります。 外壁タイルや外装塗材(吹付タイル等)などの施工により、コンクリートをガードします。美しさばかりでなく耐久性もしっかりと高めます。

コンクリートをガード

image photo

※外壁タイル色・形状は物件によっては異なります。詳しくは、係員にお尋ねください。

コンクリートをガード

image photo

※外装塗材(吹付タイル等)色は物件によっては異なります。詳しくは、係員にお尋ねください。

外壁(屋外側仕上)

雨掛かり部の外壁のコンクリート厚(RC)は、約180mm以上、他外壁は約150mmを確保しました。

  • ●外装塗材(吹付タイル等)/コンクリートの仕上げに、樹脂系等の塗装素材を塗布する方法です。
  • ●タイル/粘土を主原料とし焼成した素材です。水分を吸収しにくいので、耐候性、耐久性、耐火性に富んでいます。汚れがつきにくく、メンテナンスが容易なのが魅力となります。
外壁(屋外側仕上)

直床・二重天井

「二重天井」は、直仕上げの天井に比べメンテナンス性が非常に良くなります。床材は「ΔLL(I)-4」(メーカー表示)の遮音性能を備えた床材を採用しました。

■居室の直床・二重天井の構造
直床・二重天井

※遮音性能(⊿等級)は、JIS規格で定められた測定方法で測定した値であり、実際の住戸内での遮音性能を示すものではありません。 ※スラブの工法・厚み・面積により実際の性能は異なる場合があり、性能を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

STRUCTURE 3

断熱性や遮音性を高める工夫を室内の各所に採用

建物の防水・断熱性能

外気に接する最上階の屋根部分にさまざまな工夫がなされています。一つ目はコンクリート躯体で勾配をとり、室内への雨漏りの原因となる水たまりができないように考慮し、アスファルトによる防水処理を行っています。二つ目は外断熱(一部内断熱)処理。これはコンクリートの外で断熱し、外気の寒暖を遮断することで冷暖房効果を高め、結露やひび割れの発生を軽減する効果があります。最下階のスラブ下にも、断熱材を施しました。断熱効果が向上し、結露防止に有効な他、冷暖房効果も高めます。

建物の防水・断熱性能

給水配管(サヤ管ヘッダー工法)

室内の給水・給湯用配管には熱や腐食に強いポリエチレン管を使用した保温ヘッダー方式を採用しています。ヘッダーと呼ばれる中央分岐から保温筒付きのポリエチレン管を通してそれぞれの水栓へ配管するため、水量も安定します。

給水配管 サヤ管ヘッダー工法

防火防音措置工法及び排水竪管

音の伝導が気になる居室に面するパイプスペースの配管部分の音の伝わりを軽減します。キッチン、浴室、トイレなどで流した排水音を抑制するため、排水竪管には塩ビ管に遮音材を巻いています。

防火防音措置工法及び排水竪管

外壁タイルの引張り試験

貼り終わった外壁タイルは接着力試験器を用いて引張り試験を実施し、接着力が問題ないことを確認しています。

外壁タイルの引張り試験

概念図

断熱性の高い複層ガラス

各住戸の開口部の内側のサッシには、2枚のガラスの間に空気層を設けた複層ガラスを採用しています。1枚ガラスに比べ、断熱性が高まります。

※一部を除く

断熱性の高い複層ガラス

概念図

給水管には防錆対策

住戸内の給水・給湯管には熱に強く、耐久性に優れた樹脂製のポリエチレン管を使用することで、錆の発生を防ぐことができるようになりました。また、共用の給水用配管については、耐久性、耐蝕性に優れたステンレス管を使用しており、錆の出にくい対策を施しています。

給水管には防錆対策

概念図

ひび割れ防止対策

コンクリートは、経年による乾燥の際に、ひび割れを生じる場合がありますので外壁の要所に目地を設け、発生するひび割れを誘発目地に集め、その他の場所でひび割れを生じにくくしています。

※一部を除く

ひび割れ防止対策

二重サッシ

二重サッシにすることで結露の発生を抑え、遮音性も向上します。また、気密性も高まり、冷暖房効率も上がります。

※共有部を除く

二重サッシ

概念図

住戸内にパイプスペース点検口

トイレやキッチン、浴室などから出る汚水・雑排水は、パイプスペース内を縦に通っている排水管を通り排水されます。この排水管の点検が行なえるように、住戸内には点検口を設けています。

住戸内にパイプスペース点検口

地震時のエレベーター管制運転

地震の多いわが国ではマンションにもさまざまな対策が施されています。P波・S波センサー採用のエレベーター設置もその一つです。P波とは地震時に起こる初期微動のことで、S波とは本震のことです。そして、このエレベーターなら地震の初期微動を素早く感知し、大きな揺れ(本震)が来る前に最寄り階へ着床。扉が開き外に出られるシステムになっています。

※震源が近い場合はその限りでない場合があります。

地震時のエレベーター管制運転

排水管廻りの遮音対策

住戸内の居室に面する排水竪管は、排水立て管用遮音シートで巻き付け対策を施し、排水時の騒音を軽減します。

※エアコンドレン用PSを除く

排水管廻りの遮音対策

概念図

連結送水管

建物外の送水口と3階以上の階に設けられた放水口を配管で結んだ消防用の設備です。

連結送水管

玄関ドアには対震枠を採用

玄関には、枠とドアのクリアランスを通常より広く取った対震ドアを採用しました。これにより、地震で枠が変形しても、ドア本体への変形を防ぎ地震時でもドアを開閉できるよう配慮しています。

玄関ドアには対震枠を採用

冷蔵庫のコンセントを
床から約195cmの高さに設置

冷蔵庫電源コードが、冷蔵庫の下敷きになって破損し、そこから火災が起きることがないように、冷蔵庫置場には床から約195cmの高さにコンセントを設置しています。

冷蔵庫のコンセントを床から約195cmの高さに設置

概念図

AFTER SERVICE

建設前や入居後に安心をもたらす安全基準

国土交通大臣から指定された、登録住宅性能評価機関による住宅性能評価書を取得予定

国土交通大臣から指定された第三者機関による「住宅性能評価書」を取得し、お客様に提供する住まいの安心を高めています。設計完了時に設計住宅性能評価書を取得。また、建築工事完成時に建設住宅性能評価書の取得予定をしており、住まいの品質評価が客観的に表されています。

※詳しくは係員にお尋ねください。

■住まいの安心を第三者評価機関が評価 [住宅性能評価]
住宅性能評価

※取得フロー例となります。

第三者機関による品質検査

暮らしの安心を守るためにマンションの品質に関する独自の安全基準を策定。

京阪電鉄不動産では、マンションの品質に関する独自の安全基準を策定し、暮らしの安心を守るための様々な取り組みを行っています。検査義務がない部分においても第三者機関からの品質検査を行い、従来定められた基準よりも厳格な品質管理を実施しています。

第三者機関による品質検査

概念図

フラット35適合証明書

「フラット35適合証明書」を取得予定です。第三者機関の検査に合格すると交付される証明書になります。「フラット35適合証明書」が交付されるとフラット35が適用可能となります。

京阪ロングレールサポート

キッチン、浴室、洗面・トイレなどの設備機器の延長保証と水漏れやガラス割れに対応する24時間駆けつけサービスを最長5年間無償提供いたします。

※サービス起算日は供用を開始した日(区分所有者の一人が最初に使用した日)となります。

  • 京阪電鉄不動産は専有部内の対象住宅設備機器を最長5年間保証。
  • 24時間365日いつでもオペレーターが受付。
  • 水漏れや窓ガラス割れは、24時間駆けつけサービスにて24時間365日応急処置。

all image photo

管理サービス

京阪グループの管理会社「京阪カインド」は、マンション管理サービスを通じて快適なマンション生活をサポートします。

マンションビル管理のワンステップservice
経験豊富な専門スタッフによる各種サービスで、
総合的にサポートします。
セキュリティサービス
万が一の事態にも、安心の対応。防犯・防災対策も万全です。
日常管理サービス
頼れる管理スタッフ・フロントが、皆さまのマンション生活を丁寧にサポートします。
清掃サービス
いつでも綺麗で快適な空間へ。日常清掃は資産価値を守る基本です。
会計処理のサポート
収納・支払いの確実な管理、資金運用のご提案もいたします。
建物・設備のトータルサポート
定期点検から大規模な修繕計画まで、より永く愛される建物とするためサポートします。

アフターサービス

構造躯体

引渡しから最長10年までの間は、お住まいの構造や躯体に関わる箇所を、事業主が無償で保証いたします。

内装保証

引渡しから最長2年までの間は、お客さまにご記入いただいた調書を基に、不具合箇所の点検・補修を実施。定期アフターサービス基準に定められた部位・現象は無料補修を実施します。

定期点検補修

お引渡し後も、事業主が建物品質をチェック。3ヶ月、1年、2年をめどに定期点検を行い、不具合箇所があれば、補修を実施します。

angle-up