中庭完成予想CG
遺された美意識に敬意を込めて、
新たな価値を創造してゆく
小松市に受け継がれてきた石の文化は、この荒木氏の庭園にもしっかりと遺されていました。
私たちは、この歴史を紡いできた石材に新たな美意識を吹き込み、
さらに未来へと遺すべき庭園を作りました。
穏やかでありながらも凛としたこの庭は、四季折々の色彩とともに、
日々視界を楽しませてくれることでしょう。
名勝「荒木氏の庭園」が遺した美学に
1974年撮影航空写真より
名勝「荒木氏の庭園」
樹木や庭石、苔など、350年以上に渡り継承されてきた江戸時代前期の面影を残すこの名園は、
寛永時代から続く安藤家の邸から、明治20年頃に荒木氏へと引き継がれました。昭和44年には小松市名勝に指定されています。
この場所は、寛永19年、前田家三代当主前田利常が葭島に茶室・庭園を造った際に、その庭石や樹木などを当時の名医安藤某に下賜され、
白山連峰を背景に築造され、利常は時折訪れて築山の茶室で茶や碁を楽しんだと言われています。
庭園は池を中心に回遊できる築山泉水回遊式で、飛石の多くは、戸室石や能登の滝石を使用し、築山には五重の石塔がありました。
池には、木造のはね橋が、滝川には戸室石の橋が架けられていました。
また、樹齢400年程の栗の古木があり、この木にちなんで「栗陰亭(りついんてい)」と名付けられた茶室もありました。
石橋(はね橋)
栗の古木
五重石塔
影石(滝石)


