the Structure

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STRUCTURE 1

万一の災害から住まいを守る、堅固な基礎構造。

構造安定に関する基礎知識

住宅は、地震、暴風、積雪などさまざまな力の影響を受けます。これらの力の影響が大きくなると次第に損傷を受けたり、時には壊れたりして財産としての価値を失ったり、居住者の生命が脅かされてしまうことがあります。タカラレーベンでは柱や梁、主要な壁、基礎などの構造躯体の強さ、またこれらを併せて、構造躯体の強さを十分に発揮するための前提となる基礎や地盤に関する情報も重要視し、マンション事業に取り組んでいます。

構造躯体/住居棟(ゴミ置場除く)

概念図

鉄筋コンクリート構造(RC構造)

鉄筋コンクリート構造とは、鉄筋とコンクリートを用いた建築の工法です。英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造といわれています。コンクリートの圧縮に強い性質と鉄筋の引張りに強い性質を組み合わせた構造です。

コンクリート

セメントに、水、砂利、砂を加えて混ぜ合わせることにより、化学反応(水和反応)を起こし、固体化させたもので圧縮に対する強度が非常に大きく、主に荷重を支える構造部材として多用されています。

鉄筋

鉄筋コンクリートに用いる鉄筋に、日本工業規格(JIS)に合格した鉄筋を使用しています。大きな力のかかる柱や大梁の主筋には、D19〜D38の物を使用しています。

※「D」とは鉄筋の太さを表します。

鉄筋

概念図

地盤調査

地盤調査とは、構造物などを建てる際に必要な地盤の性質の把握などを目的として、地盤を調査することです。

地盤調査

概念図

ラーメン構造

柱と梁の接点が変形しにくく、接合する部分がしっかり固定された「剛」接合になっている構造です。住戸内に壁のない自由な空間を作ることができます。

ラーメン構造

概念図

戸境壁

集合住宅の住戸と住戸の間を区切っている壁を戸境壁といいます。耐火性能、遮音性能の基準が法令により定められています。各住戸の戸境壁のコンクリート厚を約220mm確保しています。

戸境壁

概念図

コンクリートかぶり厚

劣化しにくい構造躯体を実現するには鉄筋コンクリートの中性化対策が施されているかによります。中性化を防ぐひとつの策は鉄筋を覆っているコンクリートの厚さ(かぶり)を適切な厚さで確保することが効果的であるとされています。そこで、本物件では、コンクリートのかぶり厚を土に接しない部分は
約20mm〜約40mm、土に接する部分は
約40mm〜約60mm確保し、耐久性を保っています。

コンクリートかぶり厚

概念図

中性化とは…
コンクリートは空気中の炭酸ガスと結びついて、アルカリ性から中性に変化します。この現象を中性化といい、表面から長い年月をかけて徐々に広がっていきます。中性化が進むと、鉄筋を酸化させ、建物の耐久性を損なう恐れが高まります。

アウトフレーム

アウトフレームとは、柱型や梁型などのフレームを室外に出す設計のことです。従来、室内側に柱型や梁型が出っ張るため、家具の配置に制約が出たり、無駄な空間が生じたりしました。アウトフレーム設計では室内側がすっきり、デッドスペースなどが発生しないので空間を有効に使えます。

※一部除く

アウトフレーム

概念図

コンクリート強度(設計基準強度)

本設計では、設計基準強度Fc=約30N/㎟としました。これは1㎡当たり約3,000トンもの重量を支えられることを示しています。

※杭・付属建物・レベルコンクリート・土間コンクリート・外構擁壁等を除く。
※コンクリートの構造設計の際に基準とするコンクリートの圧縮強度、コンクリート打設後、材齢28日経過(材齢28日)を標準としています。
※30〜36[N/㎟]のコンクリートを使用しています。

コンクリート強度(設計基準強度)

概念図

溶接閉鎖型フープ筋

柱のフープ筋の継ぎ目は1本ずつ工場で溶接加工された閉鎖型になっているフープ筋を使用しています。柱の主筋を拘束する能力が高く大地震における粘り強さに優れています。

※一部除く

溶接閉鎖型フープ筋

概念図

外壁(屋外側仕上)

妻側の外壁のコンクリート厚(RC)は、約180mm以上、他外壁は約150mmを確保しました。

  • ●外装塗材(吹付けタイル等)
    コンクリートの仕上げに、樹脂系等の素材を吹き付ける方法です。
  • ●タイル
    粘土を主原料とし焼成した素材です。水分を吸収しにくいので、耐候性、耐久性、耐火性に富んでいます。
    汚れがつきにくく、メンテナンスが容易なのが魅力となります。
外壁(屋外側仕上)

概念図

外壁(屋外側仕上)

概念図

耐力壁

壁の中でも耐力壁と呼ばれるものは、地震時などに建物にかかる水平力のほとんどを負担する重要な部材となります。そのため、耐力を十分確保できるように、鉄筋を二列に配置するダブル配筋を採用しています。

耐力壁

概念図

構造スリット

構造スリットとは、鉄筋コンクリート造の建築物全体の構造バランスを保つ目的、また、大きな地震が発生した際に建物の柱や梁のせん断破壊を防止する目的で、柱と壁、梁と壁などを切り離すために入れるものです。

構造スリット

概念図

ひび割れ防止対策

コンクリートは、経年による乾燥の際に、ひび割れを生じる場合がありますので外壁の要所に目地を設け、発生するひび割れを誘発目地に集め、その他の場所でひび割れを生じにくくしています。

※一部除く

ひび割れ防止対策

概念図

コンクリート水セメント比
(コンクリートの強度を示す指標のひとつ)

水セメント比はコンクリートを作る時の主要な材料である水とセメントの割合です。水の量が少ないほど強度が高くなり耐久性はアップします。本物件では、水セメント比を基礎を含む上部躯体構造体は50%以下(水量をW、セメント量をCとすると「W/C」の百分率で示されます)としました。

コンクリート水セメント比(コンクリートの強度を表す指標のひとつ)

※付属建物・外構部・杭・レベルコンクリート・土間コンクリートを除く

外壁タイル、外装塗材(吹付タイル等)でコンクリートをガード

マンションの美観を演出する、 外壁タイル及び外装塗材(吹付タイル等) にはもう一つ大切な役割があります。 外壁タイルや外装塗材(吹付タイル等) などの施工により、コンクリートをガードします。美しさばかりでなく耐久性もしっかりと高めます。

外壁タイル、外装塗材

※外壁タイル色・形状は外装塗材(吹付タイル等)色は物件によっては異なります。詳しくは、係員にお尋ねください。

耐震構造

柱や梁で架構を構成し、一部に耐震壁を設けることで、柱・梁・壁の強度と粘り強さを組み合わせ、地震に耐えるように工夫した耐震構造を採用しています。

耐震構造

概念図

※掲載の外観・エントランスアプローチ完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので実際とは異なります。 なお、外観の細部及び設備機器等は一部省略又は簡略化しております。実物と質感・色等の見え方が異なる場合があります。 ※掲載のモデルルーム写真は「Hタイプモデルルームプラン」を撮影したものです。家具・調度品等は価格に含まれておりません。実際と質感・色などの見え方が異なる場合がございます。※掲載の環境写真は2024年2月に撮影したものです。