一般的なコンクリートよりも強度を強め、約36N/m㎡~約48N/m㎡としました。これは1㎡当たり約3,600トン~約4,800トンもの重量を支えられることを示しています。
水セメント比はコンクリートを作るときのセメントに対して加える水の量のこと。水の量が少ないほど耐久性はアップします。「レーベンリヴァーレ坂戸リッツ」では、水セメント比を50%以下としました。水セメント比が大きくなればコンクリートの中性化が早まり鉄筋の腐食を早め、建物本体の寿命を縮めてしまうことになります。これを防ぐために配合の段階から劣化の軽減を図っています。
主要な構造壁は、ダブル配筋を採用。ダブル配筋はシングル配筋に比べ高い構造強度が得られるのが特長です。また、ひび割れを防ぐために窓枠コーナー部分を斜め筋で補強。併せて耐久性の向上を実現しています。
マンションの構造体の耐久性を保つためには、鉄筋の表面を覆っているコンクリートの厚み(かぶり)を適切な厚さで確保することが効果的であるとされています。そこで、コンクリートのかぶり厚を土に接しない部分は約30mm~約50mm、土に接する部分は約50mm~約70mmを確保し、耐久性を保っています。
タカラレーベンでは工事段階でも厳しいチェックを行っています。特にコンクリートの場合、固まってしまうと品質の差を判断することが極めて難しいからです。また建物が完成してしまうとタイルなどに覆われ見えなくなってしまうからです。確かな品質のコンクリートで建築ができるよう建築現場での管理も綿密に行っています。
「レーベンリヴァーレ坂戸リッツ」では、基礎方式として杭基礎という直接地中の支持層まで強固な杭を構築して、建物を支える工法を用いています。杭種は場所打ちコンクリート杭を採用し、建物の耐震対策を考慮し、適した基本構造形式によって建物をしっかり支えています。
杭の施工を確実に行うため、地盤調査の時に採取した土質サンプルと実際の土質が同じかどうかについて検査を行います。設計図書に定められた所定の杭孔について、下記の3つの項目について検査をします。
●支持層まで達しているかどうか
●垂直に掘られているかどうか
●設計図面通りに杭の直径が確保されているかどうか